
メープルシロップがたっぷりかかったパンケーキやフレンチトースト……誰もが好きな人気の定番。ひと口頬張れば、やさしい甘みが口の中に広がって、なんとも幸せな気分になります。おいしさの秘密は、あめ色に輝くメープルシロップ。メープルシロップの魅力は、何よりもすっきりとしたやわらかな甘みと深い味わいといえるでしょう。
そもそもメープルシロップは、メープルの樹液を煮詰めて作る、100%ピュアな食品。ちょうど雪解けの頃の2週間だけ、自然にあふれ出す澄んだ水のようなほんのり甘い樹液を集め、ていねいに時間をかけて煮詰めて作ります。樹液しか使わず、添加物なし。40リットルの樹液からわずか1リットルしかできない、まさにカナダの自然の恵みが凝縮された、贅沢なシロップというわけです。
また、焦げにくい、すぐに溶けるなどの使い勝手のよさも、メープルシロップの魅力。コクと風味があるので、調味料がシンプルになるのもうれしいところです。特にわたしがおすすめするのは「和食」。メープルシロップは、しょうゆ、みそ、酢など日本の調味料とも相性がよいのです。私はもともと料理に砂糖を使うのがあまり好きではないのですが、メープルシロップの甘みは別。砂糖やみりんに代えてメープルシロップを使うと、新しいおいしさが発見できます。煮もの、あえもの、酢のもの、照り焼きなど、さまざまな和のおかずに使うと、素材のうまみが引き出されて、よりおいしく仕上がります。みそ漬け、みそ粕漬け、メープルビネガー漬けなど、ストックおかずにもその魅力を発揮。お弁当作りにもひと役買います。
おいしいものは体によい、体によいものはおいしい。だから、毎日使っていただける、普段使いのレシピをご紹介します。
有元 葉子(ありもと・ようこ)料理研究家
素材の持ち味を生かし、余分なものを入れない引き算の料理が人気。メープル製品を使ったヘルシーなレシピにも定評がある。東京とイタリアを往復する暮らしに加え、世界各地へ旅する機会も多く、メープルシロップのふるさと・カナダにも足を運ぶ。
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